リサイクルは環境文化のバロメーターです

　古くから「紙は文化のバロメーター」と言われてきました。紙の消費量がその国の文化水準の高さをあらわしているという意味です。 江戸時代のわが国を調べてみますと、和紙と呼ばれる紙を抄く生産技術、識字率（文字を読んで理解できる人の割合）の高さが かみ合い、紙を通してさまざまな文化が生まれ、その水準の高さは当時の日本に来た外国人も驚くほどでありました。
　また、当時紙は非常に貴重品でした。古紙回収業者も存在し、選別を行い、リサイクルルートに古紙をのせる役割を果たす など、すでにリサイクルが確立されていたようです。
　現代的にリサイクルを言い換えれば、「リサイクルは環境社会のバロメーター」と言えます。リサイクル量の大小がその国の環境 に対する意識の高さ、限りある資源を有効活用するという循環型の高度な社会を表しております。
　ご家庭におけるリサイクル資源とゴミの分別が促進することにより、ゴミとして処分される廃棄物の減少がお住まいの地域環境を 改善し、なおかつ自治体の経費削減にもなり、その削減分がよりよい地域作りへの財源になります。
　一方、各企業体は循環型社会の一員としてさらに上のステージを求められる時代に入ってきました。これまではリサイクル推進により 会社・工場から排出される産業廃棄物を減少させることに注力していましたが、これからは一歩進んで、各企業体がリサイクルを 念頭に入れた原材料の使用、製品の製造・販売をより一層進めていくことが望まれます。
　環境社会に生きる私たちにとって、リサイクル・循環型の社会構築は未来への途上にある階段のひとつです。私たち「有限会社志田商店」 は地域の皆様のリサイクルパートナーとして共に歩んでいくことを使命として、これからも未来に向けて展開していきたいと考えており ます。